青森のソウルフードは煮干しラーメンだそうだ。煮干し出汁のラーメンは大好きだ。もともと津軽地方では煮干しで出汁を取って料理をしていた。そこにラーメンが入ってきて、ラーメンにも煮干しを使うようになったと伝えられている。
最近、煮干しラーメンの店が増えてきたような気がする。やはり煮干しの美味しさが受け入れられ始めているのだろうか。だったら煮干しの生産量も増えているに違いない。
農林水産省の水産加工統計で調べてみた。煮干し品の生産量が時系列でまとめられている。これによると平成4年(1992)の煮干し品生産量は9万4,187トン。その後増減を繰り返しながら減少を続け、平成28年(2016)には5万6,243トンにまで減っている。
煮干し品の生産量の内訳は、いわし、しらす干し、いかなご・こうなご、貝柱、その他で、最も多いのがしらす干し、次がいわしで、この2種でほとんどを占めている。平成28年(2016)の内訳は以下の通り。
煮干し品全体 :56,243トン
いわし :18,988トン
しらす干し :31,953トン
いかなご・こうなご: 1,745トン
貝柱 : 1,166トン
その他の煮干し品 : 2,391トン
煮干しの生産量は約6万トン。内いわしの煮干しは2万トンというところだ。そして徐々に減少を続けている。