上海の食品加工会社が保存期限を過ぎた鶏肉を使用したとして大きな問題になっている。またかと思った人も多いだろう。でもナゲットはどこから、どの位日本に輸入されていて、どのように推移してきたのか、はっきりとしたデータは見たこともない。そこで調べてみた。
まず鶏肉そのものの輸入だが、以前は中国やタイからの輸入が中心だったが、鳥インフルエンザなどの影響で現在ではほとんど輸入されていない。逆にブラジルが2003年を境に一気にシェアを伸ばし、現在は大半をブラジル産が占めるに至った。
次に鶏肉調製品だが、これは、焼き鳥、チキンナゲット、唐揚げなどのことを言う。この鶏肉調製品の輸入は一貫して増加してきており、中国とタイからほぼ同じ量を受け入れている。2012年で45万トンも入ってきている。45万トンを1億2000万人で割ると一人当たり年間3.75kgになる。かなり食べているなぁという印象だ。この内半分が中国産だから問題が発生すると大変なことになってしまう。
それにしても特定の少数の国に輸入を依存するというのは賢明な選択なのだろうか疑問が生まれてくる。
出所:鶏肉需給等関係資料 平成25年7月 農林水産省生産局食肉鶏卵課鶏卵食鳥班