今、働く現場で職業はどのように変化しているのだろうか。管理職、技術職、営業・販売など職業は様々だが、近年大きく変化していると思い、総務省統計局の「産業(大分類), 男女別15歳以上就業者数-全国(平成7年~27年)」を調べてみた。職業別就業者の割合を総合、男、女別に整理してみた。
全体を表す総合では、生産工程従事者、販売従事者が大きく割合を減らしている。それと反比例するように専門的・技術的職業従事者とサービス職業従事者が急増している。他には建設・採掘従事者、農林漁業従事者が減少している。また管理的職業従事者も割合を減らしてきたが、ここにきて底をついたようである。事務従事者だけが高止まりで微増傾向にある。
男性について見ると、総合とほぼ同じ傾向で、管理的職業従事者は減らせるところまで減ったと見ていいのだろうと思う。一方、事務従事者は増加傾向にある。
女性については、まず男性では増加傾向にある事務従事者が減少しているのが目立つ。また管理的職業従事者はほぼ横ばいである。そもそも男性と比較して女性の管理的職業従事者の割合が極端に低いので比較にはならないだろう。
このグラフを見るだけで、この20年で職業の構成が大きく変化していることが分かる。
出所:政府統計の総合窓口(e-Stat) 時系列データ 人口の労働力状態,就業者の産業・職業