踏切道の数

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愛知県豊橋市で豊橋鉄道渥美線の踏切非常ボタンが20数ヵ所で押されるという事件が起きた。列車は遅れ、多くの乗客に影響がでたという。乗り合わせた人にとってはたまったものではない。踏切は事故で遅れることはあるが、こういう事件も起きるということか。踏切はトラブルの発生源でもある。
では踏切はどの位まだ存在するのだろうか。国土交通省に「鉄軌道輸送の安全にかかわる情報(平成27年度)」というものがある。この中に「踏切道数の推移」の推移データがあるので見てみる。踏切は法律上は「踏切道」という。この踏切道には4種類ある。
第1種:自動遮断機が設置されているか、または踏切保安係が配置されている。
第2種:一定時間を限り踏切保安係が遮断機を操作する。
第3種:警報機が設置されているが、遮断機が設置されていない。
第4種:遮断機も警報設置されていない。
踏切道数は平成23年度(2011年度)の33,967箇所からわずかに減りつつあり、平成27年度(2015年度)には33,432箇所になった。なお第2種踏切道は現在では存在しない。
事業者別では、平成28年2月末現在でJRが20,478箇所、民鉄が12,505箇所、路面電車が449箇所もある。それと地下鉄に1箇所ある。この地下鉄の踏切、意外と有名である。
長期的なデータとして「踏切道数と事故件の推移 踏切道数と事故件の推移」がある。昭和35年当時は、遮断機も警報設置されていない第4種が圧倒的に多かった。その後踏切全体が減少し、同時に第1種化が進み、現在は数的には安定してしまった。この残された踏切道はどうしようもないのだろうか。




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表9 踏切種別の道数推移

表11 事業者区分別・踏切種の道数(平成 事業者区分別・踏切種の道数(平成 28年3月末現在) 年図18 踏切道数と事故件の推移 踏切道数と事故件の推移
出所:国土交通省 鉄軌道輸送の安全にかかわる情報(平成27年度)の公表について