獣医師数

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今、獣医学部新設をめぐり「官邸の最高レベル」が関与したかどうかで国会が紛糾している。国家戦略特区に獣医学部を新設するプロセスだけでなく、そもそも獣医の需要があるのかどうかまで疑問が持たれている。
では、獣医とはどの位いるのだろうか。農林水産省に「獣医師の届出状況(獣医師数)」というデータがある。表にまとめてみたが、データは平成16年(2004年)から平成26年(2014年)までしか掲載されていない。通常、長期統計が公開されているのだが、ここにはこの6年分しか掲載されていないので、農水省の「獣医師の需給に関する検討会報告書(平成19年5月獣医師の需給に関する検討会)」の中に平成6年までのデータがあるのでそこから抜粋した。
獣医師の届出者総数より獣医事に従事する総数の方が実際のニーズに対応しているのでこちらの数字を使う。平成6年(1994年)には25,367人だったのが、20年後の平成26年(2014年)には34,548人で1万人近く増えている。この傾向が続くのであれば獣医師の数は遠からず4万人、5万人になりそうだ。
先ほどの「獣医師の需給に関する検討会報告書(平成19年5月獣医師の需給に関する検討会)」中で獣医師の需要予測をしている。古いデータだが、予測では2015年32,157人(シナリオA)、32,177人(シナリオB)で、実際のデータは2014年で34,548人になり、予測を上回っている。予測ではシナリオA、Bともに2040年に向けて横ばいから、減少するとみている。




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獣医師の届出状況(獣医師数)

活動獣医師の供給見通し

分野別獣医師数の推移
出所:農林水産省 獣医師の届出状況(獣医師数)

出所:農林水産省 獣医師の需給に関する検討会