日台観光サミットが四国で開催された。会議では2020年(平成32年)までに交流人口年間700万人を目標にすることを確認したという。日台サミットとは台湾からの訪日旅行・日本からの訪台旅行双方の促進を目的とした観光業界のトップが集う会議である。2008年に始まった。交流人口は、日台観光推進協議会によると、2016年は訪台日本人が189万6千人、訪日台湾人が416万7千人、双方合わせて606万3千人となっている。これを700万人にしようという計画だ。
訪日台湾人は2005年の127万4千人からほぼ一貫して増加してきている。途中リーマンショックの翌年と東日本大震災の年に大幅に減少したものの、その後も増加し続けて、2016年には416万7千人で400万人を超えた。
ビジット・ジャパン事業開始以降の訪日客数の推移(2003年~2015年)を見ると、2003年の訪日台湾人は78万5,379人で韓国人の半分だった。それが今では韓国人訪日客と同じ規模になった。中国人も急速にその数を増やしてきたが、人口比で見たら台湾の勢いは目を見張るものである。
一方で、逆に日本から台湾への訪台は伸び悩んだままだ。2011年~2015年 各国・地域別 日本人訪問者数 (日本から各国・地域への到着者数)によれば、150万人を超えて徐々に増えてはいるものの、勢いはない。ただし中国、韓国への訪問客の激減とは対照的である。
台湾は日本に近い国である。日本人を惹きつけるコンテンツが生まれればその数は飛躍的に増加するのではないだろうか。
出所:香川県「2017日台観光サミットin四国」を開催いたしました。
出所:日本政府観光局(JNTO) 統計データ(訪日外国人・出国日本人)