まもなく母の日だ。兵庫県淡路市でカーネーションの出荷が最盛期を迎えているというニュースを見た。兵庫県は北海道と並んでカーネーションの出荷量は全国3位だそうだ。兵庫がカーネーションで有名だとは知らなかった。第3位とはどの位のカーネーションを出荷しているのだろうか。農林水産省の作物統計の作況調査(花き)で確認してみた。
花き生産出荷統計からカーネーションについてまとめてみた。相変わらず国の統計データは年によって項目が変わっていたりして一貫していないので整理が大変である。
それはさておいて、カーネーションの主要地域別の出荷量が表の通りである。時系列でまとめてみた。平成14年(2002)では全国で463,500千本が出荷されていた。しかし平成27年(2015)には全国で270,900千本に激減しているではないか。順位も1位長野、2位愛知は変わらないが、3位兵庫がここにきて北海道に追い着かれてしまった形になっている。いずれにしても出荷量は各地域とも減らしている。
国内出荷量減少の原因は輸入の増大がある。東京税関の「切花の輸入(平成28年3月17日)」のカーネーションの輸入額のグラフからも明らかなように2002年から輸入額は急増してきた。私たちが母の日にプレゼントしているカーネーションの多くが海外から来ていたとは。ちなみに輸入カーネーションはコロンビアが72.0%と大半を占めている。またコロンビアはカーネーションの生産量が世界1位だそうだ。