コミュニティFM局数

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「愛媛県新居浜市がコミュニティFMを2018年春に開局する計画を明らかにした」と愛媛新聞ONLINEが報じている。一時期近所でもFM局が開設され、全国でも多数のFM局が生まれた。地域に密着した小さな放送局と聞くと魅力的に感じるかもしれないが、事業として成立するのか疑問視してきた。にもかかわらず放送局の新規開設は続いている。
日本コミュニティ放送協会(JCBA)によると、コミュニティFM放送とは、「1992年に制度化された超短波放送(FM)用周波数(VHF76.0~90.0MHz)を使用する放送で最大出力は20Wですが、放送エリア内外で電波干渉が無い地域では特例として限度を上回る出力が認可されるケースもある」「FMを使用する特定地上基幹放送事業者は「県域放送」と「コミュニティ放送」に区分されています。放送エリアが地域(市町村単位)に限定されるため、地域の商業、行政情報や独自の地元情報に特化し、地域活性化に役立つ放送を目指しています。」
つまり市町村単位のFM放送局である。大都市なら数百万の人口を抱える市もあるが、地方では数万~数十万程度の人口だ。ラジオ聴取人口も減少している中で、なぜコミュニティFMに新規参入してくるのだろうか。
コミュニティFM放送局は制度が始まった1992年の1局から10年後の2002年には163局、20年後の2012年には268局になり、2017年4月現在、全国のコミュニティ放送局は306局となった。
国も「災害時・平時における地域情報の充実・アクセスの確保」に取り組んでいる。その一環でコミュニティ放送への地方財政措置も実施することを決めた。自治体が番組を制作する際、特別交付金を使うことができるようになった。
コミュニティFM放送局は複雑な環境の中でその存在を維持していくことになりそうだ。




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コミュニティ放送局の事業者数の推移
出所:情報通信統計データベーストップページ 分野別データ 放送 放送局数