米軍事故件数

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東京都羽村市の中学校に米軍横田基地所属の輸送機からパラシュートが落下したという事故があった。またかと思うが、大きな被害が無かったのが幸いである。

米軍の事故はどの位起きているのだろうか。きちんと統計を取って公表しているのはやはり沖縄県で、「沖縄の米軍及び自衛隊基地(統計資料集)平成29年3月」というものを出している。

平成20年(2008年)から平成28年(2016年)の沖縄県の米軍及び自衛隊基地の事件・事故件数のデータだが、事件・事故総数は以下の通り。

平成20年(2008年): 77
平成21年(2009年): 68
平成22年(2010年): 75
平成23年(2011年): 72
平成24年(2012年): 85
平成25年(2013年):110
平成26年(2014年):125
平成27年(2015年):104
平成28年(2016年):119

この間、77件から119件にまで増えている。航空機の墜落が平成20年(2008年)1件、平成25年(2013年)2件、平成28年(2016年)2件となっている。件数は少ないが、墜落という大事故がこんなに起きるものだろうか。不時着は年によってばらつきがあって、平成22年(2010年)6件が、平成25年(2013年)には47件も起きている。一方、米軍ではないが自衛隊関連の事件・事故も多い年は20件を超えている。

少し古いデータだが、神奈川県が「神奈川の米軍基地」(平成19年8月)という刊行物を出している。これによると昭和27年(1952年)から昭和40年(1965年)までは毎年墜落事故が起きている。東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)には8回も墜落している。現在に置き換えたらどの位の騒ぎになっていただろうか。データを見る限り昔よりはかなり安全になっていると言える。とは言え事故にあう被害者にとっては事故件数の問題ではない。
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沖縄の米軍及び自衛隊基地2.事件・事故刊行物「神奈川の米軍基地」(平成19年8月)

 
出典:沖縄県 沖縄の米軍及び自衛隊基地(統計資料集)平成29年3月
 

 
出典:神奈川県 刊行物「神奈川の米軍基地」(平成19年8月)