年度末でテレビ番組も改編の時期になった。4月から新しい連続ドラマを各局投入してくる。しかし番組制作費は厳しいようで、あの長寿アニメ「サザエさん」ですら生き残りが難しくなっているらしい。
では放送番組の制作現場どんな感じになっているのだろうか。経済産業省が実施している「平成29年情報通信業基本調査(平成28年度実績)」に放送番組制作業売上高のデータがある。売上高から現場を見てみる。
従業員規模別の番組制作売上高がある。1社平均の売上高を見ると以下の通りである。
平成28年度売上高見込(放送番組制作業ベース)
従業員規模別1社平均売上高
1人~4人 : 62.2百万円
5人~9人 : 56.9百万円
10人~29人: 427.7百万円
30人~49人: 510.9百万円
50人~99人:1,500.7百万円
100人以上 :4,291.5百万円
強引だが売上高を最大従業員数で割ってみる。つまり1~4人は4で、5~9人は9で割ると以下のようになる。
1人~4人 :15.6百万円
5人~9人 : 6.3百万円
10人~29人:14.7百万円
30人~49人:10.4百万円
50人~99人:15.2百万円
100人以上
5~9人が6.3百万円で低いが従業員数の分布が分からないので、他の数値から推定すると、一人当たり売上高はおよそ1500万円程度と思われる。従業員の月間売上が125万円といったところだろうか。
出典:経済産業省 平成29年情報通信業基本調査(平成28年度実績)