先日、日本版GPS衛星「みちびき4号機」の打ち上げが成功した。これで高精度測位社会がぐっと近づいてきたことになる。今までGPSの誤差は10メートル程度あったのが、これで誤差数センチにまで縮まる。農業、建設業の自動化が可能になってくる。工場がFAで一変し、オフィスがOAで劇的に変化した。次は農業、建設現場の自動化が始まる。
ところでこれを可能にしたのが、日本のH-ⅡAロケットだ。今回打ち上げに成功したのは「みちびき4号機」である。日本のロケット技術は優秀だと報道されているが、どのくらい打ち上げられているのだろうか。
JAXAの平成28年度事業報告書によると基幹ロケットの打ち上げ数は次の通り。
平成23年度(2011) 2機
平成24年度(2012) 3機
平成25年度(2013) 3機
平成26年度(2014) 5機
平成27年度(2015) 3機
平成28年度(2016) 5機
世界でもロケットを打ち上げられる国は多くはない。やはり欧米が進んでおり、打ち上げの成功率は欧米が98.2%でトップ。日本も97.0%とほぼ互角の成功率である。日本の優れているところは「オンタイム打ち上げ率」が異常に高いことだ。オンタイム打ち上げ率とは、あらかじめ定められた日時に打ち上げを行った割合のことで、欧米では70%、50%だが、日本は94.1%という高い数値を誇っている。
出所:JAXA 平成28事業年度財務諸表 事業報告書
出所:【60秒解説】日本のロケットは●●●がダントツ(METI-経済産業省)