滞納税額

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京都新聞が「滋賀県の県税滞納額が減少傾向にある。この5年間で、計画の2倍以上にあたる12億円を減らし、徴収率は97.6%と1.2ポイント増えた」と報じた。滋賀県の努力が窺える記事だが、税の滞納が減ったのは滋賀県だけだろうか。国税庁レポート2017年度版を見てみた。

レポートによると、、平成27(2015)年度末時点の滞納税額は約9,774億円となっている。滞納税額のピークは平成10(1998)年度末で、2兆8,149億円だった。その時から比べると滞納税額は34.7%にまで減少している。3分の1である。

滞納とは、国税が納期限までに納付されず、督促状が発付されたもののことで、新規発生額と整理済額を合わせた滞納整理中のものの額が以下の通りで、1998年のピークから一貫して減少してきて、2015年に1兆円を切った。

1998年 2兆8,149億円
1999年 2兆7,661億円
2000年 2兆6,668億円
2001年 2兆4,842億円
2002年 2兆2,519億円
2003年 2兆0,228億円
2004年 1兆8,673億円
2005年 1兆7,844億円
2006年 1兆6,844億円
2007年 1兆6,151億円
2008年 1兆5,538億円
2009年 1兆4,955億円
2010年 1兆4,201億円
2011年 1兆3,617億円
2012年 1兆2,702億円
2013年 1兆1,414億円
2014年 1兆0,646億円
2015年   9,774億円

着実に減少した背景には、国税庁の滞納を未然に防止するための取組が功を奏しているそうだ。
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全税目の滞納整理中のものの額の推移

 
出所:国税庁レポート2017年度版