施設園芸

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今日、8月31日は「野菜の日」だ。しかし長引く天候不順、日照不足で野菜が値上がりしている。野菜にとっては大きな痛手だ。消費者も高額な野菜を避け、もやしやかいわれ大根などで代用する人もいるだろう。野菜は天候によって供給量が大きく変動する。このため施設園芸によって供給の安定化を図っている。

施設園芸とは、ガラス室やビニールハウスなどを利用して野菜,花き,果樹などを栽培する園芸のことである。農林水産省が「施設園芸をめぐる情勢」で施設園芸の状況を公表している。

これによると、ガラス温室及びハウスの設置実面積は平成26年(2014)で4万3,232haである。増えているのではなく、減少している。施設園芸農家(販売農家)の数も減少している。ピークの昭和60年(1985)には野菜類農家が19万3000戸あったのが、平成27年(2015)には10万7000戸にまで減ってしまった。高齢化などが主な理由としている。品目別ではトマトの74%、いちごが88%と栽培面積が非常に高くなっている。

ここにきて天候も回復してきているので、9月に入ると野菜の価格も安定してくると予報が出ているので、消費者も安心しているだろう。
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1_ガラス温室及びハウスの設置実面積の推移

2_施設園芸農家(販売農家)数の推移

3_野菜の施設栽培延面積(上位品目)と生産量に占めるシェア

4_我が国の農業産出額

 
出所:農林水産省 施設園芸に関する資料及びデータ 施設園芸をめぐる情勢