我が国の人口重心は,南南東へ1.6km移動していると総務省が発表した。国勢調査の行われる5年ごとの人口重心の移動距離は,昭和40年(1965)~45年(1970)に東へ約8.3㎞移動したのを最長に,その後は約1~3㎞の移動となっている。平成12年(2000)以降の我が国の人口重心は,現在の関市となっている。
人口重心とは、人口の一人ひとりが同じ体重と仮定して、日本の人口が全体として平衡を保つことのできる点のことである。人間の身体で言えば「へそ」に当たるものとされている。
人口重心は地域の人口分布を表す重要な指標で、時系列の動きを観測することで人口分布の変化の様子を知ることができる。特定の地域で施設を公平に配置する際に利用されることがあるという。だから人口重心は都道府県別など地域ごとに発表されている。
出所:総務省統計局 統計トピックス(国勢調査)我が国の人口重心-平成27年国勢調査結果から-