産業廃棄物の不法投棄件数・量

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山陽新聞が、香川県・豊島に不法投棄された産業廃棄物の無害化処理完了と報道した。豊島事件と言えば、産業廃棄物の大規模不法投棄事件として記憶している人も多いだろう。産廃業者はもとより、事業許可を出してしまった行政に対しても強い憤りを感じたのを記憶している。1970年代のことだ。それから何十年経過したのだろう。今頃やっとこのようなニュースを目にすることになるなんて。

環境省の報道発表資料「産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成27年度)について」によると、不法投棄の新規判明件数は、ピーク時の平成10年(1998)代前半に比べて、大幅に減少しており、一定の成果が見られる。一方で、平成27年(2015)度でいまだに年間143件、総量16.6万トン(5,000トン以上の大規模事案3件、計14.7万トン含む。)もの悪質な不法投棄が新規に発覚し、後を絶たない状況にあるとしている。また、平成27年(2015)度末における不法投棄等の残存事案は2,646件報告されている。

産業廃棄物の不法投棄が後を絶たない。件数が減って終息していくのかと思ったら、再び大規模不法投棄事件が発覚するのだから、対策が間違っていると思われても仕方がないだろう。
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不法投棄件数及び投棄量(新規判明事案)

グラフ_不法投棄件数及び投棄量の推移

 
出所:環境省 報道発表資料 産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成27年度)について