今年は民生委員制度発足から100年目の年となる。民生委員とは地域住民のために相談に乗ったり、助言や援助をする民間奉仕者のことである。無報酬の上に仕事もきついため人材が不足しているそうである。
厚生労働省によると、民生委員制度は、大正6年(1917年)に岡山県に設置された「済世顧問制度」と、大正7年(1918年)に大阪府で始まった「方面委員制度」が始まりとされている。
民生委員数は厚生労働省の民生委員・児童委員数(平成27年3月31日現在)の委嘱数推移を見ると、平成13年度(2001年度)までは右肩上がりで増加してきたが、その後横ばいで推移している。平成7年度(1995年度)に男女の数が逆転し、その後は女性が常に上回ってきている。
平成26年度(2014年度)では民生委員総数は23万1,339人。女性13万9,741人、男性9万1,598人となっている。委嘱数は予定されている定数を満たすことは難しいようだ。