移住者と転入者

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日本海新聞が「鳥取県内への移住者16年度は2千人超」と報じた。この時代に鳥取県は人口が増えているというのだろうか。そうだとすれば、他の自治体は見習わなくてはならないだろう。さっそく総務省の住民基本台帳人口移動報告を見てみた。最新の2016年年報から、各自治体の住民の転入超過数を表にした。大都市を除いてすべて赤字のマイナスになっている。もちろん鳥取県も-1,271を記録している。転入してきた人の数から転出、つまり出て行った人の数を引いた数値である。鳥取県の人口は減っているのである。
では鳥取県の移住者はなぜ増えているのだろうか。それは移住者は転入者ではないからである。移住者とは、田舎暮らしや新規就農、子育てなどで転入してきた人たちのことを指し、転勤や進学で来た人たちは除外している。それをアンケートで聞いて移住者か否かの判断をしているのだという。
鳥取県の平成27年6月24日会議録に、「例えば大手の企業さんの転勤等々でございますが、転勤で来られたという方には前任者がいるかいないか、そういったところで前任者がいるとなればまた次の移動もあるだろうと。そういった場合にはちょっと移住者とはなかなか言えないなというふうに分類していって」とある。
このような分類が果たして移住の実態を表すのか分からないが、その結果移住者数は増えているらしい。
鳥取県への移住状況について(平成28年度上半期速報) によれば平成27年度の移住者は1,952人で、平成23年の約4倍に上る。
なお、鳥取県と他の都道府県との間の転入・転出超過数を時系列で見ると、歴史的に京都、大阪、兵庫には人を取られているが、一方で隣の島根県からは一貫して転入超過が続いているのが興味深い。




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住民基本台帳人口移動報告

 

鳥取県への移住状況について

鳥取県と他の都道府県との間の転入・転出超過数
出所:住民基本台帳人口移動報告 長期時系列表(昭和29年~平成23年)

出所:住民基本台帳人口移動報告_年報(基本集計)年次2016年

出所:鳥取県・鳥取県への移住状況について(平成28年度上半期速報)