ごみ排出量

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長野県は、県内で2015年度に家庭などから出たごみの量が1人1日当たり836gで、前年度から2g減って2年連続で全国の都道府県で最少だったと発表した。すばらしいことだと思う。
ごみ問題とは最終処分場の問題でもある。むやみに捨て続ければいつか捨てる場所が無くなる。当たり前のことである。場所を増やすことができなければ、捨てる量を減らすしかない。昭和の時代、東京では「東京ゴミ戦争」という大騒動があった。エゴむき出しの反対運動だった。それほどごみの問題は深刻だったのだ。
ちょうど「東京ゴミ戦争」が起きていた1970年代からの時系列のデータがある。環境省・環境統計4章物質循環によると、日本のごみ総排出量は昭和46年度(1971)3,883万1千トンで、1人1日当たり1,018gを捨てていた。平成25年度(2013)には、4,487万4千トン、1人1日当たり958gに減少している。同じく環境省の「一般廃棄物処理事業実態調査の結果(平成27年度)について」によると、平成27年度(2015)には、4,398万トン、1人1日当たり939gにまで減少している。
ごみの量は、減ってはいるが半減したとかいうレベルではない。40年以上かけてもこの程度の減少幅だ。いかにごみの削減が難しいかがうかがえる。




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ごみの総排出量の推移
出所:環境省 環境統計・調査結果等 環境統計集 目次 4章物質循環