非正規雇用(参院選参考データ)

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今回の参議院選挙でも候補者たちは非正規雇用労働者の苦しい状況を訴えている。今や非正規率は40%に迫ろうとしている。こんな状況に誰がしたのか。そこを戦術的に攻撃してくる候補者たちも目に付くが、いったい非正規雇用はどのように推移してきたのか、どの政権から一気に拡大していったのか、データで確認した方がいい。
総務省が労働力調査を公表している。これによると1984年(昭和59年)では非正規労働者は15%程度でしかなかった。終身雇用制や年功序列が社会を支えていた時代である。逆にこの制度から一度でも逸脱すると一生不利益を被る仕組みでもあった。
グラフを見ると、その後は意外なことに一貫して非正規雇用は増加している。ある時期突出したということでもないようだ。リーマンショック時には減少したものの再び増加に転じている。
誰がこんな状況にしたのか、このデータで特定することは難しいと思うのだが。




非正規雇用比率の推移

 

長期時系列表9 年齢階級,雇用形態別雇用者数 - 全国

 

出所:労働力調査 長期時系列データ 年齢階級,雇用形態別雇用者数