今回の参議院選挙でも争点の一つになっていると思うのだが、扱いはそれほど大きくないものの、非常に重要な政策に教育がある。中でも教育費用は差し迫った課題でもある。そこで今回は教育費用が実際どのように推移してきているのかまとめてみる。
文部科学省が子供の学習費調査というものを実施しているので、それから抜粋する。学校種別支出項目の推移によると、学習費総額は幼稚園は公立・私立ともに減少傾向にある。小学校は公立・私立ともに増減を繰り返しながら増加している。中学校も同様である。一方、高校は、2010年度から「高校授業料無償化」が導入されたことで、この年から大幅に減少した。しかし公立と私立の格差は大きく2倍~5倍にまで広がっている。
出所:文部科学省・子供の学習費調査