年降水量

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首都圏の水源である利根川上流の8ダムの貯水量が例年と比べて低下しているらしい。国土交通省は渇水情報連絡室を設置して渇水を警戒するという。貯水量が例年の約6割に落ち込んでいると言うのだから少し心配になる。

日本の水はどうなっているのだろう。四国の渇水はよく耳にして大変だなと他人事のように思う。東京に住んでいると水の心配などほとんどしたことがない。でももしかすると知らないうちにひどい状況になっているのかもしれない。調べてみた。

国土交通省の「平成27年版日本の水資源の現況について」に水資源の状況が分析されている。それによると、「最近10年間の年降水量の経年変化」は、年によってばらつきがあるものの、減少しているようには見えない。2005年が1353.6mm、2010年は1817.6mmに増加、2014年は1683.5mmに減少している。しかし「日本の年降水量の経年変化」では1900年と2014年を比較している。これを見ると、1900年は約1650mmで2014年は約1570mmにまで減少している。さらに変動幅を見ると標準偏差が1900~1909年は112.2だったのが、2005~2014年は151.6にまで拡大している。雨が降る年と降らない年の差が大きく、そして減少している。水不足はこの日本も他人事ではなかった。

参考1-2-3 最近10 年間の年降水量の経年変化

 

図1-2-3 日本の年降水量の経年変化

 

出所:国土交通省 平成27年版日本の水資源の現況について