生鮮野菜流通

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ナスの生産量トップの高知県で、農協が農家に作ったナスを全て農協に出荷するように圧力をかけたとして、公正取引委員会が排除措置命令を出す方針を固めたと報道があった。そういえば農産物の流通は自動車や家電製品などとは違った特殊な形態にある。ここで確認しておこうと思う。

基本構造は次の通り。

農家(生産者)→農協→卸売市場→小売(スーパー、八百屋)外食
農家(生産者)→農協→加工業務用→小売(スーパー、八百屋)外食
農家(生産者)→卸売市場→小売(スーパー、八百屋)外食
農家(生産者)→小売(スーパー、八百屋)外食
農家(生産者)→直売所

やはり大半は農協経由になるそうだ。農林水産省が食品流通構造調査(青果物調査)をやっている。平成18年調査で廃止されているので、平成18年調査を参考にする。これによると、国内産生鮮野菜は85.8%が食品卸売業経由で小売にわたり、11.6%が生産者から直接小売に行っている。百貨店や総合スーパーでは94.4%も食品卸売業経由である。一方、輸入生鮮野菜では、百貨店・総合スーパーでは25.3%が自社で直接輸入しているのが特徴的だ。商社経由は57.7%で6割を切っている。今後はTPP発効によって流通は大きく変化せざるをえないであろう。

平成18年食品流通構造調査(青果物調査)報告年次2006年_生鮮野菜-国内産生鮮野菜

 

平成18年食品流通構造調査(青果物調査)報告年次2006年_生鮮野菜-輸入生鮮野菜

 

出所:食品流通構造調査_食品流通構造調査(青果物調査)報告