米「青天の霹靂」

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Web版デーリー東北新聞に青森県産の米新品種・青系187号の名称を「青天の霹靂(へきれき)」に決定したとあった。強烈なネーミングだと思う。最近、米のブランド化が盛んになっている。ひとめぼれ、きらら397、ゆめぴりか等、コマーシャルも盛んに流されて消費者に浸透させてきた。そんな中で、このヘキレキはすごい名前だ! ではブランド化すると米はどの位売れるのだろう。調べてみた。

農林水産省に平成21年産水稲の品種別収穫量という調査結果があるのでこれを見てみる。販売量ではなく収穫量だがほぼ同じだろう。これによると収穫量はコシヒカリ309万トンがぶっちぎりのトップである。徐々に減少傾向にあるようだが、当分この位置は変わらないだろう。ということは新ブランドは2位以下をターゲットに展開するのだろうが、2位は有名なひとめぼれ84万トン、3位はヒノヒカリ80万トンである。東京に住んでいるとこのヒノヒカリはほとんど知らないだろう。あきたこまち以上の収穫量を誇るトップブランドの1つであるにも関わらず関東以北では知られていない。とくに九州では人気の米らしい。さて「青天の霹靂」はどの辺に食い込んで行くのだろうか注目したい。
水稲の全国品種別収穫量の推移グラフ
水稲の全国品種別収穫量の推移表
出所:農林水産省・平成21年産水稲の品種別収穫量