消防防災ヘリコプター

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長野県で山岳遭難の救助訓練中の消防防災ヘリコプターが墜落した。消防隊員ら9人が同乗していて、そのうち3人の死亡が確認され、現在も救助活動中である。
遭難者を救出する目的をもった使命感の強い人たちが亡くなったのは残念でならない。同時に山に登る人たちは、救助する人たちは命をかけて救出活動にあたっているということを肝に銘ずることだろう。
では、この「消防防災ヘリコプター」は全国にどのくらい配備されているのだろうか。
総務省消防庁の平成28年版救急救助の現況によれば、平成28年(2016年)10月1日現在の消防防災ヘリコプターの保有状況は、総務省消防庁保有が5機、消防機関保有が31機、道県保有が40機の計76機となっており、未配備県は佐賀県と沖縄県の2県となっている。平成23年(2011年)の70機から6機増えている。救助出動件数は平成23年(2011年)は1,777件、平成27年(2015年)には2,209件にまで増加している。最大の原因は山岳救助件数の増加である。平成23年(2011年)921件から4年後の平成27年(2015年)には1,345件にまで救助件数が膨れ上がっている。
今回のヘリコプターの墜落事故もこの救助訓練中に起きたものだ。気楽に救助を要請するような無謀な登山者は猛省しなくてはならない。




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消防防災ヘリコプター保有状況の推移

 

消防防災ヘリコプター事故種別救助出動件数及び救助人員の推移
出所:総務省消防庁_平成28年版救急救助の現況