今回の参議院選挙でも原発は争点の一つである。原発問題はエネルギー問題である。日本のエネルギー事情はどうなっているのか。時系列のデータをきちんと把握した上で考えたいものだ。
ここでは一次エネルギーに着目する。一次エネルギーとは石油や石炭など自然から採取したエネルギーのことで、石油を使って発電した電気などは二次エネルギーになる。
資源エネルギー庁の平成26年度(2014年度)エネルギー需給実績(確報)から「エネルギー源別一次エネルギー国内供給の推移」を抜粋した。
2014年の一次エネルギー総供給は21,056ペタジュールで、これはバブル経済ピークの1990年を上回る数字である。あの無駄にエネルギーを使い放題使っていた時代以上のエネルギーを使っている。
原発は2014年度では停止してゼロであるが、再生可能エネルギーは一進一退で大きな進展は見られない。そもそもシェア数%と数字が小さすぎるので現時点で頼れるエネルギーにはなっていない。
※PJ (ペタジュール:10の15乗ジュール)の数字に 0.0258 を乗じると原油換算百万kLとなる。(原油換算:原油1リットル = 9,250kcal = 38.7MJ。1MJ = 0.0258リットル。)
出所:資源エネルギー庁・平成26年度(2014年度)エネルギー需給実績(確報)(平成28年4月15日公表)概要