メロン

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昨日、札幌市中央卸売市場で夕張メロンの初競りが開かれ、史上最高値の2玉300万円の値がついたと報道された。1玉150万円。縁起物だから高すぎるなどとは言わない。でも最近メロンを食べる機会が減っているような気がするのだが、メロンの出荷量はどうなっているのだろう。農林水産省の作物統計を見てみる。

長期累年統計と野菜生産出荷統計で時系列の表を作成した。これによるとメロンの収穫量は1980年代には40万トンもあったのに、その後減り続け、2014年には17万トンを割ってしまっている。半減どころではない。

減少している理由としては、メロンは手間がかかる割に期待した収入が得られないため、ダイコンやトマト等へ移行する生産者が増えている。また高齢化や生産コストがかかるため生産者が減少する上、新規の生産者が確保できない状況にあるという。

輸入に押されているのかと言えば、そうでもなく、輸入は年間2~3万トンで推移している。国産は夏場出回り、輸入は春と秋に入ってくるため、うまく棲み分けているようである。

減少の原因はむしろ消費者の生活の変化が大きいのではないだろうか。単身者でメロン1個を買うには抵抗がある。世帯構成が小さいのでスイカやメロンの大型の果物は敬遠しがちだろう。カットメロンが切り札になるかどうか分からないが、それでもメロンが嫌いな人は少ないと思うのだが。

 

メロンの出荷量推移

 

出所:農林水産省 作物統計 作況調査(野菜)