免停、すなわち自動車の運転免許停止のことだが、警視庁が危険ドラッグを吸引して自転車を運転した道交法違反罪で略式命令を受けた男性の運転免許を停止する方針を固めたと言う報道があった。自転車を運転していたのに自動車の運転免許を停止させるということだが、当然のことのように思える。もっと厳しくてもかまわないと思う人も多いだろう。ところで運転免許停止だが、いったいどの位の人間が免停や免許取り消しになっているのだろうか、調べてみた。
警察庁が運転免許統計を公表しているので、今回は運転免許統計(平成25年版)を使う。これによると免停+免許取り消し合わせた件数は以下の通り。
2009年 576,005
2010年 525,855
2011年 472,725
2012年 450,504
2013年 409,083
件数は減少してきて直近では年間約40万件である。それでも毎年40万人以上が免停・免許取り消し処分を受けていると言うのには驚いた。東京の品川区の人口を上回る人数が毎年処分されている。10年で400万人。地域別に見ると、人口の多い東京(警視庁)が2,519で多いのは分かるが、大阪がダントツの3,937というのはどういうことだろう。恐ろしいとしか表現できない。道路はいまだに危険な空間のままである。
出所:警察庁・運転免許統計