和紙

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ユネスコは「和紙 日本の手漉和紙技術」を無形文化遺産へ登録するよう勧告したと発表した。昨年無形文化遺産に登録された「和食」に続くものだ。うれしいことだが、和紙は和食とは違って日常生活にそれほど親しみのあるものではない。まして手漉き和紙となるといったいどれほど消費されているのだろうか。調べてみた。

まずは、日本特用林産振興会に和紙原料の生産・流通状況というデータが公開されている。それによると手漉和紙生産戸数は激減しており、1962年には3,748戸あったのが、2007年には301戸にまで減ってしまっている。平成24年工業統計表の手すき和紙出荷金額では2008年が23億円、2012年20億円と徐々に減少している。統計の事業所数は58にすぎないので全体像は分からないが。無形文化遺産に登録されて、和紙の消滅に歯止めはかかるだろうが、復活には新たな用途開発が必要だろう。

手漉和紙生産戸数の推移
出所:日本特用林産振興会_和紙原料の生産・流通状況
'平成24年工業統計表  手すき和紙出荷金額(百万円)
出所:工業統計調査 調査の結果 統計表一覧 平成24年確報 品目編