日本人は果物を食べなくなったと言われている。家庭からこたつが無くなり、一家団らんも変わってしまい、みかんの消費も減ったとか。魚離れも進んで、以前は人気のあったイカを食べる人がかなり減ってしまったようだ。輸入の果物が増えてみかんの需要が減り、肉食が増えて魚、特にイカなどは需要が減ってしまった。国産よりも輸入が多い食料は何なのか。日本の食料需給はどうなっているのか、農水省の「食料需給表」を見てみた。
農林水産省の「平成28年度食料需給表(概算値)2016年度」によると、輸入量が圧倒的に少なく、ほぼ国内生産で占められる食料は、当然だが、米である。米は国内生産855万トンに対し輸入91万トン。みかんは国内生産のみで80万5000トン。他に、みそは国内生産47万7000トン、輸入1000トン。しょうゆが国内生産77万4000トン、輸入2000トンとなっている。しかし原料の大豆等はほとんどが輸入である。肉類では鶏肉が国内生産154万5000トンで輸入の84万2000トンを大きく上回っている。しかし、鶏の場合、ひよこはほとんどが輸入なので、純粋な国内生産とは言えないだろう。
他にも野菜や鮮魚は国内生産が輸入を上回っているが、食料の多くは輸入が上回っている。国内生産より輸入の方が多いのは以下の食料である。
穀類
小麦
大麦
はだか麦
とうもろこし
こうりゃん
その他の雑穀
豆類
大豆
その他の豆類
果実
その他の果実
牛肉
豚肉
その他の肉
牛乳(乳製品向け)
チーズ
魚介類
塩干,くん製 ,その他
飼肥料
粗糖
糖みつ
やし油
ちなみに酒類も国内生産が多く、国内生産830万5000トンに対し輸入は63万トンとなっている。
出典:農林水産省 食料需給表