市民農園数

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石川県の白山農業協同組合(JA白山)が「よらんかいねぇ広場出荷者農園」という貸農園を開設したと北國新聞が報じた。時間に余裕のある定年退職者等をターゲットに、初心者でも農作物が生産できるサービスである。

そう言えば東京でも市民農園がたくさんある。この時期、苗を植付する光景を目にすることも多いが、どの位の市民農園があるのだろうか。農林水産省が「市民農園をめぐる状況」をまとめているので、そのデータを整理してみた。それによると、1992年には農園数が691でしかなかったが、その後急増しており、2000年には2,512、2010年には3,811、2015年4,223でピークになっている。今後はこの調子で増えるのか、もしくは逆に減少に転じるのかはっきりしないが、市民農園の人気は続いていることは間違いない。

自治体別の状況を見ると100ヵ所以上の市民農園を持つ自治体は次の通り。

神奈川:667
東 京:466
愛 知:352
長 野:314
埼 玉:218
大 阪:214
岐 阜:133
兵 庫:133
静 岡:131

やはり大都市圏が多い。市民農園の開設主体が地方公共団体が多いのが、埼玉、東京、長野、岐阜、愛知で、土地所有者が開設している割合が高いのは神奈川、静岡になる。一方、開設数はそれほど多くはないが、開設主体がNPOや企業が多いのが愛媛県である。同じ市民農園でもその性質は異なっているようだ。
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農園数市民農園の設置状況の推移

市民農園の農園数及び面積の推移

 
出典:農林水産省 市民農園をめぐる状況