17日夜から宮城県気仙沼市の漁船が行方不明になっていると報道されている。宮城県漁協所属のはえ縄漁船で、いまだ手掛かりは見つかっていない。心配な状況が続いているが、最近船舶の事故のニュースが目に付くような気がするので、国土交通省・運輸安全委員会の「船舶事故の統計」を見てみた。
船舶事故の総数は以下の通り。
2017年: 749件
2016年: 739件
2015年: 804件
2014年: 899件
2013年: 941件
2012年: 958件
2011年: 977件
2010年:1,197件
2009年:1,325件
2009年には年間約1,300件もあったのが、2017年には約750件にまで減少している。データを見る限り海は安全になっているようだ。
事故の中で多いのは、衝突と乗揚げ事故が大半を占める。衝突・単は、岸壁や防波堤への衝突である。転覆も50件前後あり、爆発も年間数件起きている。衝突が減少する中、転覆や爆発は減っていないのが特徴のようだ。
ちなみにはえ縄漁とは、図のように、長い幹縄(みきなわ)に,釣針の付いている枝縄(えだなわ)を付けて海中に投入する方式の漁業である。はえ縄漁は特に危険が多い漁と言われている。一度投縄したらどんなに時化てきても縄を回収しなくてはならない。また魚も巨大なため危険な場面が多いという。行方不明の漁船の安全を祈りたい。