転職者を採用した理由

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厚生労働省が「雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)」の最新データを公表した。これは事業者や個人を対象に、転職者の就業実態を把握する調査で、平成27年(2015年)10月1日現在の状況について調査している。今回は転職者の採用理由について見てみる。

管理的な仕事では、「経験を活かし即戦力になるから」という採用理由が64.4%で圧倒的である。
専門的・技術的な仕事でも、「経験を活かし即戦力になるから」という採用理由が64.8%で圧倒的だが、「離職者補充のため」という理由が48.4%もある。

事務的な仕事になると、「経験を活かし即戦力になるから」という採用理由が45.4%に減少し、一方で「離職者補充のため」というが59.3%に逆転している。

販売の仕事に至っては、「経験を活かし即戦力になるから」57.2%、「離職者補充のため」57.8%とほぼ同じ割合になっている。

サービスの仕事では、「経験を活かし即戦力になるから」47.7%、「離職者補充のため」62.7%と補充が大きく上回っている。

保安、生産工程、輸送・機械運転、建設・採掘、運搬・清掃・包装等、その他の仕事も、サービスの仕事と同じような傾向になっており、「経験を活かし即戦力になるから」48.4%、「離職者補充のため」63.6%となっている。

採用理由で、「専門知識・能力があるから」という理由では、どの仕事でも事業所の規模が大きければ大きいほど割合が高くなっている。大企業になればなるほど専門知識や能力で採用できるということだろうか。中小・零細では、とりあえず人員確保が優先されているように見える。
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転職者を採用した理由

 
出典:厚生労働省 雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)