静岡県が医師偏在解消へ浜松大学と連携すると静岡新聞が報じた。静岡県は人口に対して医師数が慢性的に少ない地域や専門医が足りない地域もあるという。また、同県の人口10万人当たりの医師数は200.8人(2016年)で、全国平均240.1人より40人も少ない。
では、全国の医師の数はどうなっているのか。平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査のデータを見てみる。医師の総数は、1960年には約10万人だったが、その後一貫して増加を続け、2016年には約32万人に増えた。病院や診療所に勤務する医師が約30万人、介護老人保健施設に約3000人、それ以外に約1万人といったところだろうか。各分野ともに増加している。
地域別に見ると、人口10万人当たりでは全国平均が240.1人。それに対して東京は304.2人、大阪が270.4人、京都314.9人で大都市は恵まれているように見えるが、徳島は315.9人、高知が306.0人、岡山300.4人と300人を超えている。
人口減少が始まった日本社会だが、医師の数が足りない状況はこれからも続くのだろうか。
出典:平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査1医師数の年次推移
出典:平成28年人口10万対医療施設従事医師数の年次推移,都道府県別