キタサンブラックの活躍は競馬に興味のない人の間でも話題になった。昨年クリスマスイブの第62回有馬記念・G1には10万720人もの観客を集めている。今、競馬はどういう状況になっているのだろう。
日本中央競馬会(JRA)の売得金額のデータを見てみた。売得金(ばいとくきん)とは勝馬投票券(馬券)の発売金から返還金を引いたものことである。これによると、平成9年(1997年)には4兆円を売り上げていた。その後は減少を続け、平成23年(2011年)には2兆3000億円を切ってしまった。しかし翌年から増加に転じ、5年連続売得金額は増加している。平成28年(2016年)は2兆6700億円に達した。
さらに地方競馬も好調で、競馬場は激減したものの、残った地方競馬の売り上げが回復している。競馬業界、今変化が進行していると言える。
出所:JRA 成長推移