うるし需給の推移

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岩手からうるし(漆)文化とうるしの魅力を発信すると言う「漆DAYSいわて」が岩手県公会堂で開催された。岩手県は茨城県と並んで国産うるしの主要生産地である。

我々は日常生活でうるしを使うことはほとんどない。うるし製品などお土産で頂いたもの程度しか持っていない。林野庁によれば、国内産のうるしは、良質なことから文化財等の修復用として需要は根強いものがあるとしている。国内消費量の98%は輸入品が占め、ほとんどが中国産となっているそうだ。

日本特用林産振興会の「特用林産物需給の推移」からうるしのデータを抜粋してみた。国内生産量は昭和50年(1975年)には5トン以上あったものが平成27年(2015年)には5分の1の1トン程度にまで減少した。輸入は桁違いに多く、昭和50年(1975年)には500トン以上。平成27年(2015年)でも44トンもある。しかし消費量全体が10分の1にまで減少している。

うるしの価格も昭和50年(1975年)には1㎏2万4,650円だったのが、平成27年(2015年)には1㎏4万7,520円に上昇している。消費量が10分の1になって、価格は2倍になったということだ。

データを見る限りここ数年はうるしの消費量が上向いてきているが、今後右肩上がりで需要が伸びていくという材料も見つからないだろう。
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特用林産物需給の推移

 

 
出所:日本特用林産振興会 特用林産物需給の推移