石油コンビナート事故件数

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KKB鹿児島放送が今年7月の鹿児島湾を震源とする地震で震度5強の揺れを観測した鹿児島市の喜入地区で石油コンビナートの防災訓練があったと報道した。防災訓練のニュースなんて埋め草記事のように思えたが、石油コンビナートの事故件数データを見ると、今防災訓練が重要になっていることに気づく。

消防庁の「平成28年中の石油コンビナート等特別防災区域内の特定事業所において発生した事故の概要の公表」によれば、石油コンビナートの事故発生件数は近年増加している。昭和56年(1981)から平成13年(2001)までは、事故は100件以下だった。平成7年(1995)の阪神淡路大震災は例外とする。その後、徐々に事故件数は増加を始め、平成22年(2010)以降、事故は200件以上が常態化し、平成28年(2016)は250件に達した。

平成28年(2016)の主原因別の事故発生状況によると、人的要因が102件(約40%)、物的要因が137件(約55%)である。4割も人のミスで起きている。物的要因で最も多いのが腐食等劣化74件(約30%)。これはかなり深刻な状況だと思う。震災にも弱いということでもある。
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事故発生件数の推移

表1-2 事故発生件数(事故種別ごと)の推移

表7-1 主原因別の事故発生状況(総数)

 

 
出所:総務省消防庁・平成28年中の石油コンビナート等特別防災区域内の特定事業所において発生した事故の概要の公表(平成29年5月30日)