今年も夏の風物詩・朝顔市が始まった。入谷の鬼子母神の露天には12万鉢もの朝顔が並べられるという。12万という数字はかなり大きいように感じるが、他の花と比較して、これはどの位の数字なんだろうか。朝顔だけでなく花はいったいどの位売れているのだろうか。春になるとホームセンターでは様々な花や野菜の苗が売り出され、園芸好きの人たちで賑わうのだが、商品の価格は1鉢100円程度からなので、かなりの数を販売しないとビジネスとして成り立たないのではと勝手に心配する。そこで作物統計調査・作況調査（花き）長期累年・花壇用苗もの類のデータを見てみる。データは隙間だらけでなんとも言えないが、人気のパンジーの出荷数量を見ると、2012年には1億5170万本も出荷されている。2001年には2億本を超える数が出荷されていた。価格は全国の品目別卸売数量、卸売価額及び卸売価格の推移によるとパンジーの卸売り価格は1鉢45円前後で推移している。卸に行く数量は2008年（平成20年）で7637万本。卸売りの市場規模は34億円程度でしかない。花卉の種類別に細かく見ていくと面白い発見がありそうだ。
出所：作物統計調査_作況調査（花き）長期累年_花壇用苗もの類