そろばん教授業

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8月8日、そろばんの日に国立京都国際会館において全国から総勢638名が参加し「平成29年度全日本珠算選手権大会」が開催された。そろばん上級者の計算能力はとても人間業とは思えない憧れの対象である。子供のころ習ったそろばんだが、いつか再チャレンジしたいと思っている。しかし習う場所はどうなっているのだろうか。

経済産業省が「特定サービス産業実態調査」を実施している。平成21年(2009年)から「教養・技能教授業④そろばん教授業」が加わっている。④そろばん教授業とは、「珠算教室、そろばん教室、そろばん教授所、そろばん塾(各種学校でないもの)など」のことである。そこでそろばん教授業のデータを時系列で整理してみた。

平成21年(2009)の事業所数は8,196。平成27年(2015)には7,007に減少している。大幅な落ち込みである。年間売上高も平成21年(2009)は259億49百万円だったが、平成27年(2015)には204億10百万円へと減少している。少子化だけではなくそろばんへのニーズが無くなっているからだろう。

しかし電卓やパソコンの普及でそろばんに実用的な意義が失われてから久しいにも関わらず、未だにそろばんを習う人たちがいる。そろばんを習う目的が大きく変わったらしい。減少はしているが、手堅い需要は今後も続くと思う。
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そろばん教授業

 
出所:経済産業省 統計 特定サービス産業実態調査