2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、子どもたちにスポーツの楽しさに触れてもらうことなどを目的にした運動能力の測定会が大分市の県立総合体育館であったと大分合同新聞が報じた。オリンピックまであと3年。こういったイベントが増えてくると思う。
子供だけではない。大人たちの体力や運動能力はどうなっているのだろうか。スポーツ庁が毎年「体力・運動能力調査」をやっているので見てみる。青少年、成年、高齢者のデータが取られている。昭和40年(1965)から時系列のグラフを抜粋した。その中で共通する、握力の年次推移、上体起こしの年次推移、長座体前屈の年次推移、20mシャトルランの年次推移を比較してみた。
青少年の場合、握力はわずかながら落ちてきている。一方、上体起こしは向上している。長座体前屈はほぼ横ばいで推移。20mシャトルランは明らかに向上している。
成年の握力はほぼ横ばいで、上体起こしは向上している。長座体前屈はばらつきはあるものの、概ね落ちてきている。逆に20mシャトルランは落ちている年代もあるものの全体としては向上している。
高齢者については、握力がわずかながら向上してきている。上体起こしについては、まさに右肩上がりで向上している。長座体前屈は男女で傾向が逆。男性は概ね落ちているのに、女性は明らかに向上している。
時系列で体力や運動能力のデータを比較してみると、高齢者の健闘が目に付く。とくに女性の高齢者が元気だ。予想通りだ。