退院患者の平均在院日数

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最近の猛暑は身体に大きな負担を負わせている。夏を乗り切って涼しくなった頃にいろいろとトラブルが出てくる。とくに高齢者にとっては厳しい季節だ。当然、入院する人も増えるだろうが、入院すると患者はいったいどの位在院しているのだろうか。

厚生労働省の「平成26年(2014)患者調査の概況」に退院患者の平均在院日数等のデータがある。病気別、年齢別に退院した患者がどの位入院していたかのデータである。

最も入院期間が長いのが「精神及び行動の障害」で291.9日。この内65歳以上だと523.0日にも上る。次が「神経系の疾患」で82.2日。アルツハイマー病だと266.3日になる。「循環器系の疾患」も長い。43.3日になる。とくに高血圧性疾患は60.5日にもなる。一方、悪性新生物は19.9日である。悪性新生物とは、悪性腫瘍のことで、がんや肉腫などがこれに入る。胃や腸や肝臓も同じような日数である。当然のことだが、高齢になればなるほど在院日数が大きく伸びている。

入院は経済的、精神的、時間的に大きな負担になることはこの数字をみても明らかだ。普段からの健康管理がいかに大切かデータが語ってくれている。
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傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数

 
出所:厚生労働省 患者調査 平成26年(2014)患者調査の概況