恩給受給者数

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恩給受給者数が激減している。グラフを見て明らかなように、まもなく恩給受給者がゼロになると見られる。恩給と言えば先の大戦で戦争に行った軍人が受給している年金のようなものとして理解している。

総務省の恩給制度の概要によれば、恩給制度は、明治8年(1875)4月、佐賀の乱、台湾出兵等を背景に、陸軍軍人を対象として発足した。旧軍人等が公務のために死亡、傷病のために退職、相当年限勤務して退職した場合に、これらの者やその遺族の生活の支えとして給付される国家補償を基本とする年金制度である。現在受給している人のほとんどは先の大戦に参加した人達である。

受給者は昭和44年度(1969)の283万人が最高で、その後一直線に減少を続けてきた。平成28年度(2016)には、38万6,001人にまで減ってしまった。平成22年度(2010)が79万2,847人だったので6年で半減した。単純計算すると2022年度には恩給受給者はゼロになってしまう。

今年は戦後72年、あと5年後の戦後77年で区切りがつくことになるのだろうか。
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第1表  【 恩 給 受 給 者 数 の 推 移 】

昭和28年度以降の恩給受給人員及び金額
出所:総務省 統計調査等業務の最適化に基づく恩給統計概要 ≪総務大臣裁定及び都道府県知事裁定の恩給統計≫

出所:総務省 昭和28年度以降の恩給受給人員及び金額