閉鎖循環式陸上養殖

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鳥取県岩美町の網代新港に、マサバの陸上養殖施設「JR西日本鳥取県岩美町陸上養殖センター」が完成したと報道された。井戸で地下10mの海水をくみ上げる、いわゆるかけ流し式陸上養殖である。今の陸上養殖のほとんどがこのかけ流し式陸上養殖が使われている。
一方で海がない地域でも海水魚を養殖するのが閉鎖循環式陸上養殖である。栃木県の「温泉トラフグ」が事業化に成功している。閉鎖循環式陸上養殖とは、陸上に人工的に創設した環境下で養殖を行うもので、飼育水を濾過システムを用いて浄化しながら循環利用(飼育水は基本的に排水しない)する養殖方法だ。
国内では、トラフグ、バナメイエビ等。海外ではヨーロッパのアフリカナマズ、ヨーロッパウナギ等が養殖されている。
今注目されているのが閉鎖循環式陸上養殖で、各地で様々な取り組みがされているものの、現状ではどのくらいの生産規模になっているのか公的なデータがない。水産庁が平成25年(2013年)6月に公表した「陸上養殖について」の中で「国内の陸上養殖の現状」をまとめているので抜粋する。少々古いデータだが、陸上養殖生産量の合計は約5,690トン。この内閉鎖循環方式は一部としか記載されていないので、1割程度と見てよいのだろうか。




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国内の陸上養殖の現状

(参 考) 国内の陸上養殖の現状
出所:水産庁 養殖業のあり方検討会第4回(平成25年6月17日開催) 配付資料【資料3】陸上養殖について