青山学院大学が法科大学院の学生募集を2018年度から停止すると発表した。久しぶりに法科大学院の話題かと思ったら、すでに35校が廃止や募集停止しているというではないか。いったいどうなってしまったのだろうか。
文部科学省の法科大学院特別委員会(第75回)配付資料に「資料2-1 各法科大学の入学定員及び実入学者数の推移」がある。「各法科大学院の入学定員及び実入学者数の推移」というデータを見たら惨憺たる状況に驚いた。法科大学院の実入学者数は平成19年(2007)は5,713人もいたが、平成28年(2016)には1,857人にまで減少してしまった。3分の1だ。
そもそも法科大学院は、受験テクニックを磨いた者が司法試験に合格して裁判官や検察官、弁護士になるのではなく、より実務的な人材を育成することを目的としたはずである。しかし、この状況を見る限り理想は現実に太刀打ちできなかったということだろうか。
出所:文部科学省 法科大学院特別委員会 議事要旨・議事録・配付資料