乗合バス事業の収支

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国土交通省が赤字バス路線への補助金上限の引き下げを撤回したというニュースを見た。事業者の反発が激しかったようだ。路線バスだけでなく、鉄道も地方の公共交通機関は苦しいということは聞いている。地方の人と話していると車でばかり移動してバスや鉄道は使わない。それではバスや鉄道はやっていけないと思うが、そうはいかないようだ。どんな赤字でも運行させなくてはならない。
ではバス事業の収支はどうなっているのだろうか。国土交通省に「平成27年度の一般乗合バス事業(保有車両30両以上)の収支状況について」という報告書がある。
これによると一般乗合バス事業(保有車両30両以上)の損益は平成23年度(2011)は△523億円、平成24年度(2012)△394億円、平成25年度(2013)△358億円、平成26年度(2014)△356億円、平成27年度(2015)△225億円とずっと赤字である。民営も公営も同じく赤字だ。
大都市部とその他地域別にみてもほとんど赤字である。平成25年度(2013)が大都市部で38億円の黒字、平成26年度(2014)大都市部で58億円の黒字が出ているもののわずかだ。
どうしても一般企業と比較してしまうのだが、必要だからと言ってこのまま放置しておいて大丈夫なのだろうか。




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収支状況の推移 (民営・公営)

収支状況の推移(大都市部及びその他地域)
出所:国土交通省 平成27年度乗合バス事業の収支状況について