飼料需給表

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福島民報が「川俣町山木屋地区で平成29年度、高齢化や転居で管理が難しくなった農地を活用した飼料用の牧草とデントコーンの生産が本格化する」と報じた。飼料生産と聞いてちょっと意外な気がしたが、調べてみたら飼料の自給力強化、安定供給は喫緊の課題であることが分かった。
農林水産省の飼料需給表を見てみる。

まず用語について説明しておく。

(出展:日本飼料工業会)
・粗飼料(そしりょう)
生草、サイレージ(牧草を発酵させたもの)、乾草、わら類等で、濃厚飼料に比べて栄養価は低いが、繊維含量が高いため重量あたりの容積は濃厚飼料よりも大きい。
・濃厚飼料(のうこうしりょう)
穀類、マメ類、イモ類、ヌカ類、粕類、油脂類、食物性油脂類、酵母類、動物性飼料を原料とした飼料で、栄養価が高く、長期保存、輸送など近代的な取扱いに向いている。

それと単位のTDN千トンだが、飼料のエネルギー含量を示す単位で、飼料中に含まれる家畜家禽によって消化吸収される養分量を合計したものである。可消化養分総量のことである。

飼料の需要量は昭和63年(1988年)の28,732TDN千トンをピークに減少している。この年の国産が10,998TDN千トン、輸入が17,734TDN千トンで圧倒的に輸入が上回っている。国産も濃厚飼料は国産原料が2,290TDN千トン、輸入原料が3,547TDN千トンと輸入が上回っている。直近の平成27年(2015年)の国産が9,991TDN千トン、輸入が13,776TDN千トンと自給率はほとんど改善されていない。
もし飼料の供給が止まったら、価格がさらに高騰したらと考えると、薄氷を踏むような経営がされているように見えてならない。




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飼料需給表
出所:農林水産省 食料需給表