京都新聞が「滋賀県警が女性警察官の採用を積極化している。女性や子どもが被害者になる事案などで、女性の果たす役割が年々大きくなっているためだ」と報道した。女性が被害者となる性犯罪や暴力事件の捜査、被害者支援には、女性警察官の能力が必要なことは確かだ。滋賀県警に限らず警察庁も女性警察官の採用に力を入れているという。しかし、街中でミニパトに乗った女性警察官をよく見かけるが、そんなに少ないのだろうか。
警察白書に「都道府県警察の女性警察官数及び地方警察官に占める女性警察官の割合の推移(平成19~28年度)」があるので抜粋する。
平成19年(2007年)では、全警察官が252,888人、うち女性警察官は12,686人で5.0%でしかなかった。それが平成28年(2016年)には、全警察官261,124人で、そのうち女性警察官は22,119人、8.5%にまで増加している。
人数も比率も順調に増えているように思えるのだが、まだ足りないのだろうか。白書によれば、平成27年度には1,802人(新規採用者総数に占める比率は16.5%)の女性警察官が採用されたという。かなり高い比率だと思う。
出所:平成28年警察白書