漁港港勢(利用動力漁船実隻数)

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和歌山の和歌浦漁港で獲れたて海産物を使った「丼まつり」が開催されているとニュースで見た。この連休期間中、各地の漁港でも同じようなイベントが開かれているのだろうと思う。漁港には何かわくわくした雰囲気がある。
では漁港はいったいどの位あって、どういう状況にあるのだろうか。水産庁の「漁港の港勢調査」を見てみた。
漁港港勢の概要(平成26年)によると、指定漁港数は平成28年(2016年)末時点で2,866港ある。多いのか少ないのか実感としては分からない。昭和55年(1980年)では2,871港で平成元年(1989年)には2,952港に増えたものの、ゆっくりと減少して現在に至っている。
港がどう利用されいているかは、「漁港種類別1漁港当たり平均利用動力漁船実隻数の推移」で分かる。まず漁港の種類だが、以下の通りである。

第1種漁港 その利用範囲が地元の漁業を主とするもの
第2種漁港 その利用範囲が第1種漁港よりも広く、第3種漁港に属しないもの
第3種漁港 その利用範囲が全国的なもの
第4種漁港 離島その他辺地にあって漁場の開発又は漁船の避難上特に重要なもの
特定第3種漁港 第3種漁港のうち水産業の振興上特に重要な漁港で政令で定める
もの(八戸、気仙沼、塩釜、石巻、銚子、三崎、焼津、境、浜田、下関、
博多、長崎、枕崎の13 漁港)

表からも明らかなように、昭和50年(1975年)から平成元年(1989年)までは微増傾向にあったものの、その後は港を利用する動力漁船は一貫して減少してきている。昭和50年(1975年)を100とした指数を見ると、平成26年(2014年)では30~50に減少している。半減してしまった。このデータを見る限り漁港の運営は深刻な状態にあるように見える。




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漁港種類別1漁港当たり平均利用動力漁船実隻数の推移
出所:水産庁 漁港港勢の概要