新潟日報が汚泥入り肥料がJA柏崎管内に流通したと報道した。肥料生産業者が下水汚泥を使用した肥料を有機質入り肥料として販売していたそうだ。有機質肥料となるとこういうこともあるようだ。
日本肥料アンモニア協会のサイトによると、「肥料を分類すると無機質肥料(化学肥料)と有機質肥料に分かれます。そして無機質肥料は単肥(チッソ、リン酸、カリのうち一つの成分を含んだ肥料)と複合肥料(チッソ、リン酸、カリのうち2成分以上を含んだ肥料)とに分かれます。」とある。また「有機肥料は、供給量が限られ、家畜飼料など他用途との競合もあるため、価格が高く、肥料としてはふんだんに使えるものではありません」ということだ。
では肥料はいったいどの位生産されているのだろうか。経済産業省生産動態統計・時系列表からまとめてみた。
化成肥料の複合肥料についての時系列データである。
直近の2017年2月の高度化成の生産数量が62,281トン、販売数量は53,222トン、販売金額は44億3117万6千円。普通化成の生産数量が20,552トン、販売数量は18,023トン、販売金額が12億7356万円である。農家は今肥料費の低減に取り組んでいる。農林水産省「肥料をめぐる事情平成27年4月」によれば、水田作経営の経営費に肥料費の占める割合は10%、畑作経営では17%、野菜作経営では10%、果樹作経営では7%となっている。