フィギュアスケートの浅田真央選手が都内で引退会見を行った。日本のフィギュアスケートを代表する彼女の演技は日本人としても誇らしかった。残念でならないのだが、報道の過熱ぶりには疑問を感じたのだが、それほど日本人はフィギュアスケートが大好きなのだろうか。
長野県が「スキー・スケート場利用者統計調査」をやっている。長野県内のスキー・スケート場を対象にした調査なので、日本全体のデータではないが、参考にしてみたい。
データは1965年(昭和40年)から取られている。翌年の1966年(昭和41年)が利用者数最多の年で、151万人だった。その後、利用者数はばらつきはあるものの、一貫して減少を続けている。2015年(平成27-28年)には27万6千人にまで減ってしまった。
スケート場を利用する人、すなわちスケートを楽しむ人たちだろうが、これがここまで減少していても、競技としてのフィギュアスケートは世界のトップクラスに位置しているのはなぜだろう。スケート人口を増やさなくても競技としてはトップクラスに入っていられる。スポーツ政策に示唆するものがあるように思うだが。