東京の桜が満開になった。ところが今年は水上バイクの迷惑行為が話題になっている。桜の名所として有名な目黒川に水上バイクが集団で入ってきて、暴走行為を繰り返す。とにかく見てもらいたいらしく、あんな小さな運河を派手に走りまくる。これ、目黒川だけじゃない。隅田川でも以前から見られる行為である。未成年者の暴走ではなく立派な大人たちの行為だ。
なぜやるのか。プレジャーボートのメーカーのサイトを見たら、両岸が桜で満開の中を走るボートの写真がある。なるほど。しかし、その走り方だと事故は起きているのではないだろうか。
海上保安庁の「海の事故情報」を見てみた。船舶種類別の事故隻数とプレジャーボートの船型別事故隻数を抜粋した。船舶事故隻数は過去10年間では約2500隻から約2000隻へと減少した。一方、プレジャーボート全体では若干減少傾向にあるものの、水上オートバイについては一進一退でほぼ横ばいと見ることができる。
出所:海上保安庁・海の事故情報